行基
ぎょうき/668–749/古代・飛鳥奈良
橋と池をつくった、歩く僧
都の外へ出て民衆に教えを説きながら、橋や池、道や宿を各地につくった僧です。国に禁じられても活動を続け、のちに大仏造立を任されました。
手仕事を極める、細部への敬意
手を動かして覚えたことは、言葉にすると短くなります。細部を軽んじない人の言葉です。
ぎょうき/668–749/古代・飛鳥奈良
橋と池をつくった、歩く僧
都の外へ出て民衆に教えを説きながら、橋や池、道や宿を各地につくった僧です。国に禁じられても活動を続け、のちに大仏造立を任されました。

くうかい/774–835/平安
学びを、誰にでも開こうとした人
唐で密教を学んで持ち帰り、真言宗を開いた僧です。書にも土木にも通じ、身分を問わず学べる学校を都に開くなど、宗教の外側の仕事も自分で引き受けました。

どうげん/1200–1253/鎌倉・室町
ただ坐ることに、答えを置いた人
宋で学び、日本に曹洞宗を伝えた僧です。悟りを求めて坐るのではなく、坐ること自体が仏の姿だと説き、生活の細部まで修行として書き残しました。

せん の りきゅう/1522–1591/戦国・安土桃山
引くことで、豊かさを見せた人
堺の商家に生まれ、狭い茶室と簡素な道具で、もてなしの形そのものを作り替えた茶人です。足すのではなく引くことで豊かさを見せる方法を示しました。


ちかまつ もんざえもん/1653–1725/江戸
実際の事件を、その月に芝居にした人
人形浄瑠璃と歌舞伎の作者です。実際に起きた心中事件を短期間で舞台にかけ、庶民の暮らしと義理の板挟みを描きました。


たなか ひさしげ/1799–1881/幕末・維新
からくり人形から蒸気機関まで作った人
からくり儀右衛門と呼ばれた発明家です。人形細工から万年時計、蒸気機関や電信機まで手がけ、七十代で東芝の源流となる工場を興しました。
まきの とみたろう/1862–1957/大正・昭和(文化・学術)
小学校を中退した植物学者
小学校を二年で中退し、独学で植物学を修めた学者です。新種や新変種を千五百以上命名し、精密な植物画もすべて自分で描き続けました。

とよだ さきち/1867–1930/近現代の経営者
機械が自分で異常に気づく仕組みを作った人
大工の家に生まれ、独学で自動織機を発明した人です。糸が切れたら機械が自分で止まる仕組みは、いまも生産現場の考え方の土台になっています。

ひぐち いちよう/1872–1896/大正・昭和(文化・学術)
十四か月で書ききった作家
貧しさと闘いながら小説を書いた作家です。最後の一年余りに『たけくらべ』などの代表作が集中し、二十四歳で亡くなりました。
やなぎ むねよし/1889–1961/大正・昭和(文化・学術)
無名の職人の器に美を見た人
日々使われる日用品にこそ美しさがあると説き、民藝運動を始めた思想家です。各地を歩いて名もない職人の手仕事を集め、記録に残しました。
とよだ きいちろう/1894–1952/近現代の経営者
織機の会社で、車を作り始めた人
織機メーカーの中に自動車部門を立ち上げた技術者です。必要なものを必要なときに必要なだけ流す考え方を持ち込み、のちの生産方式の土台をつくりました。
ほんだ そういちろう/1906–1991/近現代の経営者
失敗の数を隠さなかった技術者
町の修理工から出発し、二輪車で世界最大の生産規模に届く会社を育てた技術者です。自分の過去は失敗の連続だったと繰り返し語りました。
いぶか まさる/1908–1997/近現代の経営者
愉快な理想工場を、設立趣意書に書いた人
焼け跡の小さな工場からソニーを興した技術者です。技術者が自由に働ける場を作ることを、創業の目的として文章に残しました。
くろさわ あきら/1910–1998/大正・昭和(文化・学術)
何度でも撮り直した監督
『羅生門』『七人の侍』などで知られる映画監督です。脚本を自ら書き、細部に手を入れ続ける仕事のしかたで知られました。
いとかわ ひでお/1912–1999/大正・昭和(文化・学術)
長さ二十三センチから始めた宇宙開発
日本のロケット開発を始めた工学者です。戦闘機の設計から出発し、鉛筆ほどの小さなロケットを水平に発射する実験から宇宙への道を開きました。
おおの たいいち/1912–1990/大正・昭和(文化・学術)
なぜを五回、繰り返させた人
トヨタ生産方式をまとめた技術者です。現場に立って無駄を数え、原因を五回さかのぼって突き止める方法を定着させました。
いわた さとる/1959–2015/現代の技術者
社長になってもプログラマだった人
自分でコードを書き続けたゲーム開発者であり、任天堂の社長を務めた人です。技術者の立場から、遊ぶ人の側に立った製品を出しました。
まつもと ゆきひろ/1965–没年不詳/現代の技術者
楽しさを設計目標に置いた言語作者
プログラミング言語Rubyを作った技術者です。処理の速さより、書く人が読みやすく楽しく書けることを設計の目標に置きました。
かきのもと の ひとまろ/生没年不詳/古代・飛鳥奈良
歌の型をつくった人
万葉集を代表する歌人です。長歌の構成と対句の使い方を整え、後の和歌が使える型をつくった人として、のちに歌聖と呼ばれました。

むらさき しきぶ/生没年不詳/平安
人の心の動きを、初めて長編にした人
『源氏物語』を書いた作家です。恋や嫉妬、老いといった心の揺れを、五十四帖の長編として書ききり、日本語で書かれた文学の基準をつくりました。