
大伴家持
おおとも の やかもち/718–785/古代・飛鳥奈良
万葉集をまとめたとされる歌人
万葉集に最も多くの歌を残し、その編纂に深く関わったとされる官人です。農民や防人など、名も身分も分からない人の歌を同じ本に収めました。
簡素・余白・見立て
足すのではなく、引く。空いた場所に意味を置く。日本の美意識がよく出ている言葉です。

おおとも の やかもち/718–785/古代・飛鳥奈良
万葉集をまとめたとされる歌人
万葉集に最も多くの歌を残し、その編纂に深く関わったとされる官人です。農民や防人など、名も身分も分からない人の歌を同じ本に収めました。




せん の りきゅう/1522–1591/戦国・安土桃山
引くことで、豊かさを見せた人
堺の商家に生まれ、狭い茶室と簡素な道具で、もてなしの形そのものを作り替えた茶人です。足すのではなく引くことで豊かさを見せる方法を示しました。

ちかまつ もんざえもん/1653–1725/江戸
実際の事件を、その月に芝居にした人
人形浄瑠璃と歌舞伎の作者です。実際に起きた心中事件を短期間で舞台にかけ、庶民の暮らしと義理の板挟みを描きました。

もとおり のりなが/1730–1801/江戸
三十五年かけて古事記を読み解いた人
医業のかたわら古典を研究した国学者です。読めなくなっていた古事記に三十五年をかけて注釈をつけ、物のあはれという読み方を示しました。

おかくら てんしん/1863–1913/明治
捨てられかけた日本美術を残した人
西洋化のなかで軽んじられた日本の美術を再評価し、美術学校を作った人です。英語で書いた『茶の本』は各国で読まれました。


ひぐち いちよう/1872–1896/大正・昭和(文化・学術)
十四か月で書ききった作家
貧しさと闘いながら小説を書いた作家です。最後の一年余りに『たけくらべ』などの代表作が集中し、二十四歳で亡くなりました。

よさの あきこ/1878–1942/大正・昭和(文化・学術)
言ってはいけないことを歌にした人
情熱をそのまま詠んだ歌人です。戦地の弟を思う詩や女性の自立を説く評論も書き、十一人の子を育てながら仕事を続けました。
やなぎ むねよし/1889–1961/大正・昭和(文化・学術)
無名の職人の器に美を見た人
日々使われる日用品にこそ美しさがあると説き、民藝運動を始めた思想家です。各地を歩いて名もない職人の手仕事を集め、記録に残しました。

みやざわ けんじ/1896–1933/大正・昭和(文化・学術)
ほとんど読まれずに書き続けた人
岩手で農業を教えながら詩と童話を書いた人です。生前に世へ出た作品はごくわずかで、手帳や原稿が見つかった死後に読者が広がりました。
おかもと たろう/1911–1996/大正・昭和(文化・学術)
調和より、ぶつかることを選んだ人
パリで十年を過ごし、縄文土器の激しさに日本美術のもう一つの系譜を見た芸術家です。大阪万博の太陽の塔を作りました。
かきのもと の ひとまろ/生没年不詳/古代・飛鳥奈良
歌の型をつくった人
万葉集を代表する歌人です。長歌の構成と対句の使い方を整え、後の和歌が使える型をつくった人として、のちに歌聖と呼ばれました。

むらさき しきぶ/生没年不詳/平安
人の心の動きを、初めて長編にした人
『源氏物語』を書いた作家です。恋や嫉妬、老いといった心の揺れを、五十四帖の長編として書ききり、日本語で書かれた文学の基準をつくりました。
ぬかた の おおきみ/生没年不詳/古代・飛鳥奈良
国の場面で歌を詠んだ女性
万葉集を代表する女性歌人です。船出や狩りといった公の場面で、その場を代表して歌を詠む役を担いながら、隠しきれない私的な感情の歌も残しました。


よしだ けんこう/生没年不詳/鎌倉・室町
満開でないものを、良いと言った人
『徒然草』を書いた随筆家です。満開の花や曇りのない月より、欠けたものや途中のものに見どころがあるという見方を言葉にしました。