
1603–1853
江戸
大きな戦のない二百数十年です。だからこそ、道を究めること、数えること、耕すことに時間をかけられました。日常のなかの言葉が多く残っています。



近松門左衛門
ちかまつ もんざえもん/1653–1725
実際の事件を、その月に芝居にした人
人形浄瑠璃と歌舞伎の作者です。実際に起きた心中事件を短期間で舞台にかけ、庶民の暮らしと義理の板挟みを描きました。

本居宣長
もとおり のりなが/1730–1801
三十五年かけて古事記を読み解いた人
医業のかたわら古典を研究した国学者です。読めなくなっていた古事記に三十五年をかけて注釈をつけ、物のあはれという読み方を示しました。


伊能忠敬
いのう ただたか/1745–1818
五十歳から、日本を歩いて測った人
商家を隠居したあと天文学を学び直し、五十五歳から十七年かけて全国を測量した人物です。歩測と天体観測で日本全図をつくりました。



二宮尊徳
にのみや そんとく/1787–1856
小さな積み上げで、村を建て直した人
水害で没落した家を自力で再興し、その方法を各地の農村再建に応用した農政家です。数字にもとづく計画と、勤労・分度・推譲の教えを残しました。