このツールについて

何をするツールか

事例と「やった側の言い分」を読ませ、そのあとに投票をして、教室の意見が割れていることを見せるためのものです。

正しい判断を届けるのは資料と授業者の役割です。このツールが担当するのは、その前にある「自分の感覚は、まわりと同じではない」という気づきだけです。正解の提示も採点もしません。

投票について

投票結果はどこにも保存されません。

集計はブラウザの中だけで行われ、サーバには送信されません。ページを閉じるかリロードすると消えます。誰がどのボタンを押したかという情報は、そもそも作られません。

生徒それぞれの端末から投票する仕組みも、意図的に作っていません。集計サーバを持たないため、個人を追跡することが原理的にできません。

共有URLに入るのは教材の文言だけです。投票結果は入りません。

使ってはいけない使い方

実在の児童生徒・教職員・特定の個人を題材にした事例を作ること。

特定の個人についての評価・是非を、クラスで投票させること。

投票結果や、その場の様子から、個人の考えを推測して評価・指導記録に使うこと。

分布を見たあとに、少数派が誰かを探すこと、探させること。

特定の属性への否定的な見解を集めるために教材を作ること。

この設計で防げないこと

正直に書いておきます。次のことは、このツールでは防げません。

授業者が実在の生徒を念頭に事例を書くこと自体は、文章からは判別できません。編集画面の実名検知は、あくまで表記の話にすぎません。

分布を見た生徒が、教室の空気から少数派を推測することは止められません。「分布を見せずに次へ進める」仕組みは、その場で授業者が降りるためのものであって、推測そのものを消すものではありません。

授業中に口頭で「誰がこれを選んだ?」と尋ねることは、ツールの外側の行為です。

「先に自分だけ確認する」は、投影を切ったかどうかをツールから確かめられません。投影したまま押せば、その瞬間に生徒にも見えます。画面が1つしかない以上、教員だけに見せることは技術的に実現できません。手元の端末に分ける方法はありますが、それは集計サーバを持つということで、上に書いた対策の大半を捨てることになるため採っていません。

教材の文言は自由入力なので、内容そのものが不適切な教材を作ることは技術的に防げません。共有URLはサーバを通らないため、配布を検知する手段もありません。

記録を残して監査できるようにする作り方もあり得ますが、その場合「誰が何を選んだか」というデータが実在することになり、いちばん避けたい事故を自分で作り出すことになります。そのトレードオフの結果として、記録を残さない側を選んでいます。

事例と出典の扱い

既定の教材に入っている事例と言い分は架空のモデルケースです。実在の事件・人物ではありません。

「顛末」の画面に収録している裁判例は公開情報に基づきますが、参照した資料に裁判所名と判決年月日の記載がなく、一次資料での確認は済んでいません。授業で使う前に、裁判例検索などで原典を確認してください。

当事者が特定できる情報(事件名・学校名・地名)は収録していません。教材を作るときも載せないでください。

参照:ストップいじめ!ナビ「いじめ裁判例紹介」 / 裁判所 裁判例検索 / 文部科学省「懲戒・体罰等に関する参考事例」

アクセシビリティ

デジタル庁デザインシステム(DADS / JIS X 8341-3:2016 レベルAA)に沿って作っています。本文16px以上、テキストのコントラスト比4.5:1以上、罫線などの非テキストは3:1以上、色だけに情報を載せない、を守っています。読みにくい箇所があれば教えてください。

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